[メンテナンス]床下換気口の破損を発見!放置するのは危険?
築年数の古い木造住宅では、基礎部分に「床下換気口」をよく見かけます。
ふだん、基礎部分はあまり意識しないものですが、長年手入れをせずにいたところ、いつの間にか割れや破損が起こっているケースがあります。
「たまたま見つけただけだし放置してもいいだろうか…」と不安かもしれませんが、できるだけ早めに補修をおすすめします。
また、床下換気口は破損していなくても換気不足が原因でお住まいの寿命を縮めているケースがあります。お部屋の湿気やカビが気になるときは、床下の換気をチェックすることも大事です。
今回は、床下換気口の破損の補修や、床下換気の大切さについてお伝えしてまいります。
床下換気口とは?
まずは、床下換気口についてお話していきます。
基礎部分にある空気の通り道
床下換気口は、基礎部分に取り付けられている空気の通り道です。築年数によって素材は異なりますが、鉄やステンレス、樹脂などの素材です。
湿気が溜まりやすい床下の空気を換気させ、適切な湿度に調整させるために取り付けられています。
床下の湿気は、ひどくなると結露やカビが発生。木材が腐ってシロアリも出現します。
家の強度が落ちるばかりか、床下の湿気は上部の室内にまで伝わるかもしれません。そこで、お部屋にもカビが発生して、健康面にも被害をもたらす可能性があります。
昔の木造住宅の床下は「布基礎」と言われる施で、土が露出して湿気やすい特徴を持っていました。そこで、湿度調整のために基礎の部分に「床下換気口」が設けられていたのです。
床下の環境を良好に保てれば「お住まいは寿命に」、逆に床下環境が悪ければ「お住まいは短命に」と、床下の換気は家の寿命に大きく関係しています。
最近の新築住宅には床下換気口はないの?
最近の新築住宅を見ると、昔の住宅のような明らかな「換気口」が見当たらず、「どうやって湿気対策をしているの?」とふと疑問に思いますよね。
近頃の住宅は、基礎と土台の間に「基礎パッキン」と呼ばれる空気の通り道を作り、換気ルートを確保しています。
床下換気口の破損によるデメリット
長年の劣化で格子部分が破損している場合、直した方がいいのかどうか迷いますよね。
とりあえず、様子見にしよう…と考える方もいるかもしれませんが、床下換気口が壊れたままでは、動物や虫の侵入経路になるので要注意です。
本来、床下換気口は空気だけを通過させる目的で取り付けられているため、破損により出入口が広がると、小さな虫だけでなく、猫やネズミなど比較的大きな動物も入るかもしれません。実際に、猫やネズミが床下換気口から内部に入ってしまった例はよくあるのです。
最近は、錆びにくい素材や、開閉式、細かい網目で虫の侵入がしづらいタイプなど、「換気をしつつ、動物などの侵入を防げるもの」が増えてきました。
破損しているときはもちろん、特に壊れがなくても床下換気口を交換することはできます。山梨のミスターデイクでも、床下換気口の補修・交換を行っております。お気軽にご相談ください。
床下の湿気対策もチェック
床下換気口の補修のタイミングで、床の換気状況もチェックしてみましょう。
床下換気口が付いているからと言って、必ずしも換気が万全とは言えません。
たとえば、ガーデニングが好きで換気口の周辺に植木鉢がたくさん置かれていることがあります。風が入りづらくなっているだけでなく、植物に集まった虫が換気口から内部に入る原因にもなっているケースがあります。
また、土地柄的に湿地で湿気がひどくなりがちなケースでは、床下換気口があっても換気状況が悪く、湿気がひどいこともあるでしょう。
床下換気口があるのに「床下の湿気がひどい」と換気不足と感じたときは、
・床下換気扇の設置
・防湿シートを敷く
・床下調湿剤を使う
などの対策も可能です。
「床下の湿気がひどい・どんな対策が効果的か」は、床下を点検してみなければ分かりません。
山梨のミスターデイクではメンテナンス部が床下点検を実施しています。部屋に「床下点検口」があれば、そこから実際に点検ができます。お気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、「床下換気口が壊れたときは放置してもいいの?」という内容についてお伝えしました。
古い家でよく見られる床下点検口ですが、壊れたままでは、動物や虫が入り込んでしまって衛生的にもよくないため、早めに修理をしましょう。
また、床下換気口の補修のタイミングで、床下の換気状況をチェックするのもおすすめです。点検によって床下の湿気のひどさが分かって、湿気対策をされたお客様もいらっしゃいます。
湿気がひどいままでは、お住まいの寿命が縮むことにもつながります。
床下の点検は、ご自身では見極めが難しいので、山梨のミスターデイクにお気軽にご相談ください。