へぇ~そうなんだ!『お蔵』の壁にある金物について
お久しぶりです。ミスターデイクの北野です。
本日は建物の事で『へぇ~そうなんだ!』と思うことをご紹介します。
お蔵の壁にある金物 折れ釘のようなもの
↓写真参照
先日 車で走っているときに「この金物ってなんのためについているのか?」と気になってしまいました。
建築業界に20年以上いる北野も実は知らなかったのです。
気になったもので、調べました!
折釘
土蔵の壁面に「つぶ」と呼ばれるお椀を伏せたような漆喰の盛り上がりの中心に出ている L 形の金物が折釘です。
土蔵は火災時の延焼防止のため、内部の木造架構は壁と屋根に塗られた厚い土で覆われていますが、折釘は柱に打たれて壁の外まで出た唯一の金物です。したがって、この金物の周囲は入念に漆喰と麻で根巻きされ、壁から出るところも漆喰で盛り上げた「つぶ」で固められています。
この折釘には、窓や下屋の庇を掛けたり、雨樋の支持金物や置屋根の煽り止め金物、修理の時の足場を支えるなどの役目があります。
折釘を柱に打つ打ち方には、柱の正面に釘のように打ち込む方式と、柱を欠き込んで横に打ち込む方式があります。また、折釘の寸法は様々で、比較的古い土蔵のものは小振りで、部材も正角ではなく、厚い板状のものが多くみられます。
これまでに調査した中で一番立派な折釘は、明治 22 年に建てられた所沢の土蔵のもので、30 ㎜角の材料で造られ、長さは 38 ㎝もありました。この折釘は、柱の横に彫られた溝に押し込むように側面に打たれ、さらに長さ 84 ㎜の小さな釘と、折釘を抱き込むように止める金物でしっかり固定されていました
という事です。
オレクギっていうんですね!
これからも、こういったことも発信していきますね。
本日はこの辺で・・・・