【山梨×リフォーム】点検商法に気をつけて
こんにちは。
前回に引き続き「点検商法(てんけんしょうほう)」という悪質商法について紹介します。
今回は具体的な手口とそれらへの対処法について書いて行きます。
目次
ターゲットは屋根
先日お客様より「たまたま近所で工事をしていたリフォーム業者から“屋根の板がズレてる”と言われたので見てほしい」とご相談がありました。
で実際現場確認に行ってみると「異常なし(屋根の板はズレてない)」。
最近このような御問合せが増えてます。
そうこれが正に「点検商法」と呼ばれる悪質商法なのです。
当事例では「屋根がズレてる」と言ってきた業者ではなく別の業者に「見てほしい」と依頼したためトラブルにはなりませんでした。
「近所の屋根の上から見た」と言い「屋根の板や瓦がズレてる・剥がれてる等」理由をでっちあげ必要のない点検や工事をすすめてきます。
肉眼では(直接は)見たり確認する事出来ない“屋根”がターゲットになりやすいのが特徴です。
手口
それでは具体的な手口について見て行きたいのですが我々にはお客様よりの「屋根の板がズレてると言われた等」の御問合せと実際現場に行ってみると「何もなかった(屋根は正常)」という経験しかありませんので「国民生活センター」や被害防止啓発をしている業者さんの情報をもとに紹介したいと思います。
①屋根の○○が○○ですよ
まず入り口がこれ。
先程も少し書きましたが「近所で工事していたら」とか「たまたま通りかかったら」などと言い「お宅の屋根の板(や瓦)が“ずれてる”・“剥がれてる”・“外れてる”・“浮いてる”・“壊れてる”(等々)のが見えた」と(屋根の上が)見えないのをいい事にありもしない不具合(欠陥や故障)を楯(たて)に突然現れます。
②不安をあおる
自分では見る事も確認する事も出来ない屋根について、いきなり「壊れてる」とかなんとか言われたら誰だって不安になります。
更に「雨漏りしますよ!」「家が倒壊しますよ!(ホンマかいな?)」「大変な事になりますよ!(なにがやねん!)」と不安をあおるような言葉を畳みかけてきます。
普段なら「何言ってんだ?」となるかもしれませんが実際にその立場になってみると(誰でも)冷静な判断が出来なくなる可能性があります。
③大幅ディスカウント
上記①~②で“不安(恐怖心)”を植え付けた後は“お得感”+“焦燥感(あせり)”でダメ押ししてきます。
「今日契約してくれたら○○万円値引きします!」とか「キャンペーン期間中でしたら○○○万円が何と○○万円にプライスダウン!」などと言ってきます。
が・・・そもそも「嘘の工事」の契約を迫ってくるような人たちがいう事ですので、この値段も嘘と考えられます。
例えば本来は50万円の工事だとします・・でその工事を「○○までに契約すると200万円が100万円になります」と言ってきたりするとイメージして頂ければ良いと思います(「今なら半額になります」と言っておきながら実際は相場の2倍の金額で契約みたいな感じ)。
対策
ではどのように悪徳業者に対抗すればよいでしょうか。
当然一般的な詐欺(振り込め詐欺等)と同じような方法(対策)もありますが、こういった屋根に関する点検商法特有の「やってはいけない事」があったりします。
①全て断る
「それを言っちゃあ~お終いよ」ってな感じですが(でも本当です)。
「屋根を直さないと大変なことになります」とかなんとか言っていきなり訪問してくる人は99%怪しい(嘘をついてる)と思って良いと思います(中には本当の事を言っていたりする人もいるかもしれませんが)。
例えばご近所や自治会はたまた小中学校や地方自治体などが“本当に今にも瓦やら板が落ちてきそうな屋根の家(いずれ事故が起きそうな家)の持ち主に”に「何とかしてください!」「点検しましょう!」と屋根工事の業者さんを連れてくることはあるでしょう(それは勿論例外)。
とにかく突然やってきて「屋根が壊れてる」「点検・修理が必要」と言う人間は“全て追い返す!”。これが一番。
②屋根にのぼらせない
最も重要な対策が「屋根に上らせない」事です(悪質な業者ほど屋根にのぼりたがるそうです)。
で彼らは何をするのでしょうか?
パターンA:(家主が屋根に上れないのをいいことに)実際にはありもしない不具合(壊れてる・外れてる等)を理由に修繕工事を勧めてくる。
パターンB:屋根の上の写真を撮る(または撮るフリをする)のですが家主に見せる写真は別の家の屋根の(壊れたりしてる)写真で「こんなことになってます。早く直した方がいい」と言ってきます。
パターンC:これはもう滅茶苦茶なやり方。健康(健全)な屋根を自ら壊したり傷をつけたりして「修理が必要です(当たり前)」という自作自演をする輩もいるそうです。
③他の業者に点検してもらう
もし不安を感じたなら(不安にさせるのが手口なので)「壊れてる」と言ってきた業者ではなく“知り合の業者”や“大手または地元の業者”に見てもらいましょう。
彼らの目的は(だまして)金を稼ぐ事(工事契約をする事)です。
この「別の業者に見てもらう」という行動一つで彼らの目論見を崩すことができ嘘も暴けます。
契約して(被害にあって)しまったら
・被害にあわないためには基本的な詐欺対策も大事です。
①一人で決断(契約)しない。
②すぐには(その日の内など)契約しない。
③お金は支払わない(仮に支払うとしたら工事完了を確認してから)。
・もし契約してしまったり被害にあってしまった場合。
①クーリングオフ。
②消費者センターに相談する。
③弁護士(または警察)に相談する。
とりあえず、やれる事(相談できる事)は何でもやってみましょう。
以上「点検商法について」でした。
それではまた。
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