塗装ができない屋根材がある?!屋根塗装ができない屋根の話
屋根メンテナンスの方法のひとつとして知られる“屋根塗装”。
屋根の色あせや汚れが気になると「そろそろ屋根の塗り替えをした方がいいかな…」と検討する方も多いのではないでしょうか。
実は、屋根塗装ができない屋根材があります。
「我が家の屋根は塗装できないのか知りたい」「塗装ができないならどんなメンテナンスをすればいいの?」など心配ですよね。
今回は、「塗装が不可」と言われている屋根材について詳しくお伝えしていきます。
目次
屋根塗装不可?!注意したい2000年代の屋根
今でこそ、健康に大きな害があるとして建材への使用が禁止されている“アスベスト”。
古い時代には、屋根材や下地材、外壁、内壁など、一般住宅のあちこちにも使われていた時期があります。その理由は、「アスベストを入れることで強度を高められる」というものからでした。
しかし、アスベストの細かな繊維が人の体に入り込むと大きな健康被害を及ぼすことが分かり、「建材として問題視」されたことでアスベスト使用をやめました。それが2000年頃のことです。
そのころ、アスベストを使わない“ノンアスベスト”の屋根材が普及しましたが、強度的には弱くなってしまいました。そんな屋根強度が弱くなった時期となる2000年代の屋根材が「塗装できない可能性」があります。
“ノンアスベスト”の屋根は塗装をしても強度がない…
2000年以前の建材には強度保持のために入っていたアスベスト、それが2000年代に突入して使えなくなりました。それが意味するところは、「アスベストが入っていない=強度が弱い」ということです。
その時期の屋根材は、屋根材自体の強度がなく、さらにすでに20数年経っていますのでもっと劣化しています。
つまり、もともと強度のない屋根材がさらに劣化している状態です。仮に塗料を塗っても、屋根材自体がもろく剥離する可能性があるため、残念ながら屋根塗装をしても意味があまりないのです。
2000~2008年くらいにはこういった「ノンアスベスト」のスレート屋根材がありましたが、その後、素材を強化した屋根材が約10年後にできています。
その間にお家をスレート屋根で建てたお家は注意が必要と言われています。
塗装ができない代表的な屋根材
次に、塗装ができない屋根材をいくつかご紹介します。
【パミール】メーカー:ニチハ
パミールは、10年ほどで層が剥離してくる屋根材で、耐久性は10年程度、長くても20年未満と言われています。層が剥がれおちるのが特徴です。
【コロニアルNEO】メーカー:クボタ(現:ケイミュー)
コロニアルNEOは2001年くらいから製造された屋根材です。10年過ぎた頃には、屋根材にひび割れが起こりやすくなります。耐久性は10~20年ほどしかありません。
塗装できない屋根材は「葺き替え」が必要
ボロボロになった屋根材には塗装をしても無意味。そんな事実を知ると不安になりますよね。
塗装できない屋根材の場合は、塗装以外の方法でのメンテナンスが必要。屋根材自体を新しくできる「葺き替え」か「カバー工法」が選択肢になります。
葺き替えは、屋根材を撤去し下地も直し、新たな屋根材を施していくので安心です。
一方、既存の屋根材のうえに“新しい屋根材を覆う”のがカバー工法です。ただ、カバー工法はすべてのケースで施工可能とはいえず。ケースバイケースです。
山梨のミスターデイクではお客様の屋根状況を詳しく点検しながら、どんな方法が最適かをご提案いたします。
まとめ
今回、塗装できない屋根材についてお伝えしました。
2000年頃に施工された屋根材ならその可能性が高いですが、必ずしも「塗装が不可」とは言い切れません。まずは、「塗装ができない屋根なのか?」を知る意味で点検することが大事です。
また、メンテナンスをしていない屋根は、ボロボロして見た目がよくないほか、雨漏りのリスクを高めています。すでに、劣化箇所から内部に影響が出ている可能性もあるため、ご不安なときはまずは点検をおすすめします。
山梨のミスターデイクでは、外壁塗装をはじめ、葺き替え、カバー工法などさまざまな工事に対応しています。
外壁工事は疑問や不安も多いかと思いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。